令和2年度スローガン・活動方針

Hybrid of the YEG 佐賀の未来を共に創ろう!

佐賀商工会議所青年部 会長 荒尾 彰

 人類の歴史は感染症との戦いの歴史とも言えます。今年発生した新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。
人類はこれまでにも様々な感染症を経験してきましたが、多くの人がこれまで以上に身近にある脅威を実感しているのではないでしょうか。
世界はつながっている。そのグローバリゼーションをより強く実感した瞬間でもありました。
経済にも多大な影響を与え、今年開催されるはずだった東京オリンピック・パラリンピックは1年程度の延期が決定されました。
世界がひとつとなりこの困難に打ち勝った時、これまで以上にグローバリゼーションは進化し公衆衛生の向上と環境への意識が醸成され、より良い未来へ進むと信じます。
ピンチをチャンスに変える時です。私たちに何ができるのかを考え他人ごとではなく当事者意識を持ってこの国難とも言うべき状況を乗り越えないとならないのです。今までの行動で現在に辿り着きました。
今、起こした行動が未来を創ります。私たちは時代の証人として、また当事者としてこの困難を乗り越え、来年開催されるオリンピック・パラリンピックを実現させ、さらに開催後のこの国の行く先を注視しながら持続可能な社会をつなぐため知見を融合し行動しなくてはなりません。今の瞬間も私たちは未来を創っている当事者だからです。

 全国の商工会議所青年部(以下YEG)は今、転換期を迎えています。全国的に中小企業・小規模事業者数は減少の一途を辿っており、商工会議所会員企業数もまた減少しているなか、全国のYEG会員は、年間1,000名増加し続け、34,000名を超える団体へと成長し続けています。また、全国のYEGが地域の未来を創造する提言活動へと動き始め、先進的な事例や採用例も出始めています。これもYEGの取り組みが地域経済の成長のエンジンとなることへの期待の表れであり、時代がYEGを求めている証だとも言えます。

 同時に佐賀YEGも大きな転換期を迎えています。平成30年度に開催された第38回九州ブロック大会「佐賀維新祭」主管の経験は私たちの絆を深め組織力を強固なものとし成長と自信を与えてくれました。そして令和元年度より新たなステージへ向けた第一歩を踏みだしました。地域を見つめ、希望と活力がみなぎる佐賀の未来を信じ多くの種をまきました。その種は会員ひとりひとりの心の中に根付き成長を続けていると信じています。そして、今、それぞれに育てたものをHybridさせなければなりません。それぞれの知識や見識をHybridさせることで化学反応をおこし自企業、また自己を大きく成長させ胆識を備えることで地域に必要とされ続ける存在となります。真に商工会議所活動の一翼を担う組織へと昇華させる時なのです。

 かがやく未来を創造するためにはしっかりとした組織の基盤が必要です。組織の基盤は人です。会員同士のつながり、企業と企業のつながり、地域とのつながり、親会や行政とのつながり、そして全国のYEGとのつながり、そのどれもが人と人とのつながりです。交流と研鑽を深めそのつながりを強固にすることがYEGへの連帯と帰属意識を高めYEG愛を育むことにつながり強い基盤となります。人と人とのつながりの連鎖を生み出しHybridさせることから佐賀YEGが目指す未来を明確にし、歩を進めます。
 
 会員ひとりひとりが佐賀の未来のために何をすべきかを考え提言する能力を身に着け自己満足ではなく真剣に地域を想い当事者意識を持ちながら魅力的な街へとつなげます。未来への夢や希望、心から願うものほどたくさんの困難が待ち受けています。しかし困難は未来へと導く成長の糧です。成長なくして夢の実現はありません。ひとりでは不可能なことでも仲間と切磋琢磨し失敗を恐れず勇気を持って挑戦し続けることで、夢は実現すると信じています。

「さあ声をあげよう青年らしく、そして行動しよう次代の先導者として、佐賀の未来を共に創ろう!!」